maria

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「ひとすじの光」


些細なことから

喧嘩みたいになって

お互いに無口になったまま

別れた夜

自分の言葉があなたを刺して

あなたの心が血を流している

そんなときは

傷口に優しく触れたいのに

魔法を使ってでも癒やしたいのに

なんと言ったらいいかわからず

スマホケースを開いては 閉じる

バッグの中は まるで

私のこころのように暗く

物を探すのにも手探り

あなたの姿を探すにも

真っ暗で泣きそうになる


そんな時、突然漏れる

あなたからの着信を告げるスマホの光

それが私にとって

どれほど嬉しいか

そのひとすじの光が

私をどれだけ照らしてくれるか



嬉しい 



そのこころをそのまま

飾らず 気取らず

素直にあなたに伝えよう。



       「ひとすじの光」

11/5/2023, 8:51:03 PM