灰業みずり (話はどれも同じ世界です。是非に)

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一生懸命恋をしました。
抱えきれないほどの愛をもらい、彼女に等身大の愛を捧げました。
でももうそれをあげる相手も、もらうこともできません。

いろんな事がありました。
彼女は少々無茶をするから。
僕は何度も肝が冷え、時に突然といなくなってしまうのではないかと、怯えて夜1人で涙したこともありました。

それは、彼女もどうやら同じだったようで。
その時、貴女は言いましたね。
私がキャンドルの蝋で、貴方はキャンドルに灯る火だと。

蝋を失った灯火は、一体どこに行けばいいのでしょうか。
正解はね、消えてしまうのですよ。
でもきっと貴女は、僕はしぶとく灯火のみとなっても漂えると思っているのでしょうね。
えぇ、もちろん知っていますよ。貴女の遺言通り、この先も生きていきますよ。
長い長い時を。貴女と共に安らかな眠りにつけるのは、いつになるでしょうか。

あぁ、眠れないほどに焦がれてる。
はやく、貴女に会えますように。

貴女に託されたこと、しかと任されました。
少し、待っていてくださいね。

12/6/2023, 3:25:12 AM