多田野一人

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ひらり
春先の、まだ冷たい風に、微かに薫る、梅の香り…周りの木々は、枯れ木の様に、寒々とした姿の儘なのに…
東風が吹き始める頃、菅公は、何を思われたのか…小さな花に、何を託されたのか…
風に、ひらり舞う、この花の香りは、春の喜びを運び乍ら、何処か切ない哀しみを帯びている気がする…

3/3/2025, 3:00:07 PM