霜月 朔(創作)

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明日に向かって歩く、でも



俺は、
明日に向かって歩く。
でも。
ここに貴方はいない。

今は亡き貴方の背中を、
必死に追いかけていた日々が、
まだ胸の奥で熱く疼くんだ。

分かってる。
貴方は、俺の執着なんか、
きっと望んでいないって。

だけど貴方は、
俺にとって憧れだった。
未来を示してくれる、
眩しいほどの、
道標だったんだ。

俺は独り、泣く。
貴方がこの世の何処にもいない、
その現実が、冷たく迫る夜に。

それでも俺は、
明日に向かって歩く。
貴方を忘れたわけじゃない。

貴方が生きた証は、
確かにここにある。
俺の胸の奥で、
今も力強く息づいている。

だから、俺は歩く。
真っ暗な闇の中、
貴方の想いを抱いて。


1/21/2025, 8:28:32 AM