あなたは躊躇なく踏み越えた。私の心の境界線を。
「君は綺麗だ」思ってもいないこと言わないで。
「今すぐ会いたい」やめて。期待させないで。
「君以外他に何も要らない」そう言って上位互換が現れたら私を捨てるくせに。
「君だけを見ている」そんな訳ない。男なんてみんな移り気じゃない。
「僕だけを見てよ」どうせ私があなたを求めたら、すぐ突き放すでしょう?
所詮恋愛なんてひとつのゲームに過ぎないくせに。
私を手にするためのミッションでしかないくせに。
お遊びのくせに。
大嫌い。やめて。これ以上踏み込んでこないで。
私の心の境界線が。しっかりと強く濃く描いていた境界線が。あなたに踏み荒らされていく。
運動場に引かれたラインパウダーを消して遊ぶ子供のように。あなたは無邪気に私の境界線を消して踏み込んできた。踏み潰さないで。無下にしないで。
どうしてそんなに近づくの。
どうしてそんなに踏み込むの。
どうして、どうして、どうして…
そんなに惨めな私をみたい?
ねぇ、今の私凄く滑稽でしょう?
下手な猿芝居はやめてよ。
どうせ私のことを本気で求めてもないくせに。
11/9/2025, 5:33:59 PM