きな

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「例えこの命燃え尽きようとも貴方様に尽くすことを誓います」

そんなことを言われる、ある日配属されていた新しい執事はどうやら武の心得もあるらしく、執事兼ボディーガードとかいうよくわからない立場で入ってきた

そんなことしなくったって、こんな平和ボケした国じゃ大したこと起こらないと思ってた、思ってたのに…

「お嬢様!お逃げください!」
「いやよ!貴方も逃げるの!」

突然、反乱が起きた、なんでもお父様がこの国の王になってから自由が無くなったと不満を持つ人達が多くなったらしい、そのため王族の血筋は皆殺しにしろと…

「私は初め、この命が燃え尽きるまでお嬢様に尽くすと誓いました、今ここで逃げれば示しがつきません」

私は何も言えなかった、何も言えずに逃げた、ただ胸が痛かった、ただ逃げながら切実に祈った

どうか…無事でいて欲しい…

反乱が終わった、もちろん私以外の人たちはひとり残らずいなくなってしまった、いつもならば神も生まれ変わりも来世も、何も信じていなかった。ただ人は死ねば土に還る、無になるだけだと思っていたんだ、けれどそんな言葉で片付けたくないくらい信じたくない現実が突きつけられた

「来世でも…また君に会いたいよ…ねえ…」

20xx

私しか知らなかったはずの、桜を見るには丁度いいスポット、毎年来てたんだ、ねぇ…

「この命燃え尽きるまで、またお供させて頂きます」

9/14/2024, 12:01:57 PM