哀愁が漂う君の後ろ姿に僕はきゅっと胸が張り詰めた。
悲しそうな顔をする君の顔を見ると、不思議と感情が同調して僕も悲しくなる。
どうしたの? と声をかけても君は何も答えず首を振り、何も無いようかのように微笑んできた。
無理して笑っている君に僕は咄嗟に君を抱きしめた。君はおどおどして抱きしめ返そうか悩んでいた。
今にも消えそうに感じる君に僕は恐れを感じた。消えないでくれと呟き、そっと抱きしめるのをやめると、目の前には静かに涙を流す君の姿があった。
僕は慰めるようにそっと優しく君を撫でた。
11/5/2024, 6:26:21 AM