わたしが、1番すきな花はチューリップだ。
子どもの頃に、そのとき住んでいた家の小さな庭に、チューリップが咲いていた。
わたしが、このことを思い出したのは、チューリップとわたしの二ショットの写真をみたからだ。
チューリップよりも、わたしの背丈は高いが、あまり大きな差がない。わたしとチューリップは友達みたいに並んで写っていた。
チューリップの香りは、そのときの気温や環境などにより、香り方が異なるそうである。そのため、チューリップの香りを今まで何度も嗅いできたはずだが、わたしははっきりとチューリップの香りはわからない。
しかし、香りがはっきりとわからないのに関わらず、チューリップの香りはわたしを小さい頃に連れていってくれる。走り回って遊ぶことが楽しくて仕方がなかったあの頃に。
今年は、何年かぶりにチューリップの球根を植えた。もう芽が土のなかからニョキっと出てきている。
身長は、私の方がだいぶ高くなったけれど、また友達になってくれないかな?ちょっと恥ずかしいけれど、あの頃みたいに並んで写真を撮るのはどうかな?
あの頃から何千日と日々を生きてきて、何度目かの春がもうすぐ来る。
春の訪れを待ちわびている、ある冬の日。
_____花の香りと共に____________________________。
3/16/2025, 2:39:08 PM