冬晴れ年が明けてからすこし日が経ち、三学期が始まった。始業式の日に久しぶりに瞳に映る君は、前よりも綺麗に見えた。放課後部活の休憩をしていると、告白している声が聞こえた。その声は紛れもなく君の声で、喜んでいる声だった。気がつくと目から水が溢れていた。自分の気持ちを押し潰すかのように、思いっきり上を向いた。その時の空はこの先忘れないだろう。殴りたくなるくらいの、晴れ渡った空だった。
1/5/2023, 1:28:42 PM