『終わりにしよう』「終わりにしよう」急にそう告げられて、愕然として彼の顔を見る。視線は合わない。何が悪かった?必死で思考を巡らせる。嫌だ、終わりになんてしたくない。彼はもう俺に愛想が尽きただろうか。それともまだ、縋れば望みはあるのだろうか。みっともないだとか、そんなことを考えている余裕は無かった。「っ、なんでだよ、なあ。こっち見ろよ」彼の腕を掴む。
7/15/2024, 1:03:13 PM