とある恋人たちの日常。

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 俺の恋人は、おっちょこちょいで、あわてんぼうなところがある。
 初めて会った時はろうそくの火みたいに軽い息で消えてしまいそうな人だと思っていた。
 だから、俺が守らなきゃって思ったんだ。
 
 でも、それが間違いだって気がついた。
 
 彼女は仕事にひたむきで、気がついたら専門的なことを理解して正しくプロになっていた。
 後輩に指導している姿を見て、彼女の背中が頼もしくて、俺も負けられないと思ったんだ。
 
 だから、彼女の仕事に前向きな姿は俺にも影響を与えてる。
 
 お客さんには笑顔で誰とでも楽しく話せるから人懐っこさがあると思っていたんだけれど、仕事意外だと人との距離を測っていて甘えるのがヘタだと気がついた。
 
 でも、ふたりになると俺の隣に来て俺の体温を求めてくる甘えんぼう。
 
 仕事で頼りにになって格好いいのに、こんな可愛い姿は俺しか知らないのは少し優越感です。
 
 
 
おわり
 
 
 
四〇一、君の背中を追って

6/21/2025, 1:04:27 PM