夏休みになる度に
道端のフェンス越しから
辺り一面を青々と生い茂り
襲われそうになるほど
高々としなやかに押し寄せてくる
津波のような夏草
何度蹴られて
刈られて、燃やされても
どこからともなく
ニョキニョキと生え伸びては
再び青々と迫り襲ってくる
自転車で避けるのも一苦労なほど
これでもか!と挑戦を挑むが如く
毎年、道の真ん中へと
一斉に押し寄せる光景
なぜ君は、そんなにタフなんだ
真夏の猛暑、暴風雨もへっちゃらで
何度人に刈られても、何のその
倒れても直ぐに立ち上がり
平然と生え繁っては、人の行く手を遮る
君のような
何度倒れても立ち上がる
そんなタフさがあったなら
人生で立ち塞がる壁にも
クヨクヨと悩んだりしないのに
ー夏草ー
8/29/2025, 2:24:01 AM