長月より

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生きる意味
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早苗「哲学的なことを言うようだけれど、僕は面白いことを見聞きするために生きているんじゃないかと思うんだ」

翔吾「ほー。で、急にどうした?」

早苗「いや、こう、つまらんから言ってみただけだ」

翔吾「そうか。じゃあこの話はおしまいだな」

早苗「いや、そこで止めるんじゃない! 俺の話を聞き給へ!」

翔吾「もう聞くものねえだろ」

早苗「ちょっと今から哲学じみた話をしようとしたのになんだその態度は! もうちょっとこう親身になってくれてもいいじゃないか!」

翔吾「読書中に相手してやってんだ。十分親身だろうが。ていうかお前、哲学じみた話とかできるのかよ?」

早苗「……」

翔吾「おいそこ、黙るな」

早苗「いや、よく考えたら哲学じみた話とはなんだと思ってね」

翔吾「自分で言っててわからなかったのかよ」

早苗「わからなかったわけじゃないさ。でも、そうだなあ。退屈だったんだよ。わかるだろう? 退屈になったら人は生きる意味を考え出すんだ。それで私は面白いことさえあれば生きていけると気がついたんだ」

翔吾「そうかよ。で、もう気はすんだか?」

早苗「このくらいで気がすむと思っているのなら俺の退屈は苦労しない」

翔吾「じゃあ何すりゃいいんだよ」

早苗「そうだなあ。僕のためにコーヒーをいっぱい用意してくれたまえ。あ、ミルクと砂糖は多めで」

翔吾「割と楽な解決策がある退屈だな」

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(本日は地の文を書く余裕がなかったので会話文でお送りしました)

4/27/2023, 12:55:53 PM