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1度でいいからお目にかかりたいものだ。

神の生き写しの美しい少年がいるという噂が村中に広まった。村の人達は会ったこともない彼を崇め奉った。盲目に。そして段々と話は大きくなっていき、教会の人達が彼を神だと公表した。

僕はよく教会に神への供物を捧げていた。木の実や生き物の肉片や虫の亡骸。神は喜んでくださると信じていた。

その日も僕は教会へ供物を捧げに行った。そして少年と出会った。白で統一されているのにどこか派手な感じがする服を纏った少年が僕に話しかける。

「なにをしているの?」

僕は神に供物を捧げていると言った。すると少年は言った。

「僕はそんなもの食べないよ」



嗚呼、なんだ、ただの人間じゃないか。僕の神様は一体どこにいるのやら。

1/19/2023, 5:22:36 PM