未来の記憶
手を伸ばした。なぜかそうしなきゃならない気がして─
ふと目が覚めるとベッドの中だった。なんだか夢を見ていたような気がするが、思い出せない。
頭はふわふわとしていたが、はっきりとした自分の意思があった。あの子のもとへ行こう。そうしなければならない。
あの子はきっと私を待ってる。私が手をさし伸ばすのを。どうして今まで躊躇していたんだろう。理由なんかいらないのに。ただ、私はあの子に笑って欲しいだけなのに。
いま、会いに行くよ。私はもう''知っている''から。
2/13/2025, 9:07:11 AM