雪が降りつもる、レンガのお家の前
赤い服を着たおじいさんとトナカイ
ソリの整備に大忙し
Ring...Ring....
Ring...Ring....
鈴の音の鳴りがどうも悪い
すると、鈴の間から1枚の手紙が落ちてきた
サンタさんへ
この手紙を読んでいるってことは僕の計画は成功したってことだ
後ろを向きなよおバカさん!
ソリは頂いたぞ!!!
僕の欲しいものはこの空を飛ぶことさ!!!
Ring...!Ring...!
Ring...!Ring...!
大きな音で鈴がなる
風が吹いて雪が舞い上がり、ソリが大きく空を飛ぶ
その日、無邪気な笑い声と夢が世界を駆け巡った
これにはおじいさん大笑い
「これぞ子供の自由さよ!物ではなくて経験を欲しがるとは、これは将来有望な子じゃ!大胆に無邪気に空を駆け巡るがいい!」
そんな事をサンタに言われてみたいと考えていると、クリスマスイブにそんな夢を見た。
もう子供ではない、大人の夢。
だけど、鈴の音が鳴ると頭によぎる。
雪の中を駆け巡り、笑いながら飛んだ空のことを。
あぁ自由だ。
1/9/2025, 9:03:32 AM