誘っても、汗だくのデートは嫌がられるかな。
映画とか、水族館とか、美術館とか、空調の効いた屋内デートも悪くないけど、僕は思うんだ。
君はやっぱり、太陽と青空の下が似合うって。
天真爛漫で、無邪気で、自由奔放で、知的さは…あんまり感じさせないけど、そんな君だから、大空をバックにした笑顔が見たい。
まあ、僕もこの暑さには辟易してるけど、それでも目の前で君が微笑んでくれる魔力には勝てないんだよな。
だから8月、君に会いたい。
夏休みは、二人でどこかに行きたい。
出来るだけ涼しくて、空が広い場所。
そのブルースクリーンの下で、笑顔で走りまくる君の姿が見たい。
妻と別れて五年。
君はもう中学生だって。
天真爛漫で、無邪気で、自由奔放な君はまだいるのだろうか。
僕の記憶の中では、今でもあの頃のままの君が、秋晴れの公園を笑顔で走りまくってる。
もう少し涼しくなるのを待って、君を誘おうかと思っていたのだけれど、君に新しい父親が出来ると聞いてね。
その前に、君のたった一人の父親として、二人だけの時間を過ごしたいと思った。
自分勝手なことは分かってる。
こんな暑さの中、しかも屋外で会おうとするなんて。
だけどね、真夏の君はやっぱり、太陽と青空の下が似合うと思うんだ。
そして、目の前で君が微笑んでくれる魔力には勝てないと。
たとえどんなに今、心が離れているとしても。
だから8月、君に会いたい。
8/2/2025, 1:32:47 AM