ふとした瞬間
私は宇宙にテレポートする。
そして何故か身体は問題ないし、
呼吸もできる。
そこでは私は無敵だった。
数十分すれは元の場所へと
帰れるのだけど
宇宙で拾ったものも持って帰れる。
元々星が好きだったのもあって
よく塵や小さい隕石を持って帰ったり、
ブラックホールを間近で見たりして
自分なりに宇宙のことをノートに書いた。
たまに家の近くにある雑貨屋さんの
フクロウに似た店員さんに
そのノートを見せたり
そのお店の常連客である
狐に似た人にも見せたりした。
私は自慢じゃないけど
絵を描いたら何を描いたのか
当ててもらえるほどの
ほどほどの画力を持っている。
だから私のこの目で見た宇宙の景色を
ノートに描いた。
まだ誰も見つけてないホワイトホールを
見つけたし、
人間が将来住めそうな星も見つけた。
人類を大きく動かせるくらいの力が
このノートには詰まってた。
でもこれは私が5年くらいかけて
のんびりと集めた情報。
1時間ほどで読み終わってしまい
その知識を取り込まれるのは
なんだか癪に障る。
世界を変えたい訳では無かったので
フクロウに似た店員さんや
狐に似た人には秘密にしてもらった。
私よりも遥かに年上そうな
ザ・大人って感じがする2人は
すぐ察して頷いてくれた。
"Good Midnight!"
今日もテレポートした。
規則性がないのが困るけど
5年くらいで知ったこの宇宙を
数え切れない星たちを
私はまだ大好きだ。
4/27/2025, 3:00:43 PM