無気力

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「はぁ、だめだ…」
この言葉を言うのは何回目だったか。
やってやるぞと思って、やっぱりだめだと止めてしまう。
こんなにも真っ白だから、僕が汚してしまいそうで怖くてできない。
別にこれが初めてではない。毎回躊躇ってしまう。
1度始めてしまえば同じ、どうせ汚れてしまうのだから。
気にしなくていいんだと自分に言い聞かせる。
それでも身体は重く動かない。
こうしている時間ももったいない。
意を決して身体に力を入れる。

「あっ…!」
やっぱりやってしまった。
グシャッ

それからは落ち着いた気持ちで書くことができた。
新品のノートに書くのは毎回緊張するな。

『0からの』

2/21/2023, 10:48:52 AM