『夢見る心』
人は誰しも、夢を持ってるって、いつかの先生が言っていた。
僕には、その”夢を持ってる”というものがよく分からなかった。
毎回聞かれるたびに、有りもしない幻想を並べて、その場しのぎをしていた。
将来の夢なんて
バカバカしいと思った。
僕は、絵を描くのが好きだけど、それを職にしようとは思えない。
唯一の娯楽が無くなってしまう気がしたから。
それに、この世界に僕より絵の上手い人なんて、探してみたら一分もしない内に見つかるよ。
色々なものに難癖つけて、結局何もして無いまんま時というものは進んでく。
人生の分岐点では
何回も全部無視して来たんだなって思った。
今、考えつく未来図は到底幸せな物とは思えなかった。
それでも幸せに成りたいって思ってる自分の心は
夢見てるってことでは?
4/16/2024, 2:10:42 PM