ミヤ

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"ひとひら"

灰の熾火がパチリと音を立て、火の粉が弾けた。
風に煽られ舞い上がった小さな炎がふらふらと、まるでひとひらの花びらのように落ちてくるのを反射的に捕まえてしまい、その熱さに顔を顰める。
チリリとした痛みさえ感じる手を開くと、そこにはただ黒い煤が残るばかりだった。

4/14/2025, 5:19:50 AM