佐原369

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春がまだ芽吹かない。僕は冬の明け前に部屋で過去問やら、たくさんの問題集と居た。昨夜の夜から続けた勉強のせいか、僕は絡まった感覚を吐くようにして息をしている。でも本当は問題を解いてる時よりも、時折に目の横に映る、着信がないスマホを見つめる時のほうが喉も頭も絡まる感覚に襲われる。僕は未だに胸につっかえた何かを抱えて生きている。
窓の外からは夜明けも日暮れ色も似たような色彩が滲んでいて、寂しく残ってる欠片のような雲を見て、僕はなんとも言えずに息を出した。
不安なのか緊張なのか、シャーペンを握る僕の手は不思議と強かったり弱かったりを繰り返し、余計な考えがよぎる。
もう受験期だ、余計なことなど考えては時間がない。僕は未だに解決できない気持ちに苛まれている。
また大人になるたびに思うんだ。
単純であれなくなる、その度に諦める理由を作ってしまう。周りのせいにしたって、心で負けたのは自分だから。

消しゴムが黒くなっていくのを見ながら、
紙がしわくちゃになっていくのを見ながら、
僕は、また無心を拒んだ。

素直に生きれなくなってしまって、
優しさより先に都合が浮き彫りになっていた。
手に力が抜けると、シャーペンがノートに転がる。
ただ一瞬、思い出がというより印象に残った記憶が頭に浮かんだ。
君を考えるのはよしていたのに、どうも出てくるのは君が悩みの種だから。
「努力」なんて言葉が頭を過ぎっても疲れたようなため息しか出なくて、今更に自分が単純で生きれなくなったと実感して諦めが出た。

素直に言えなくなった。素直に泣けなくなった。
都合でしか生きれなくなった事がこんなに強張った気持ちを作ったのだろう
考えなければ恋しいだとか後悔なんてこと、気付かなくて済んだだろうに。

君と僕は同じだったから、周りとは少しだけ大人でその文素直じゃなくて黙ることも多かった。僕と似たような悩みを持つ君だから。君も同じ事を考えていると思うんだ。だけど、

言わないよ。言えないよ。
言ってしまえば、言ったら、どう謝ればいいとか考えてしまうから。

喉が強張っり、胸の絡まりが酷くなる。

都合でしか生きれなくなった事を、
どう君に許してもらおうか。どう許せば良かったのか。

僕はもうペンを再び握ることもなく朝を待つことにした。それが諦めでも「疲れた」と思ったんだ。



題名『僕のせいで君のせいだった』

1/20/2026, 10:00:10 AM