小学二年生のころ、父からノートをもらった。リングが付いているノートで、表紙は私の大好きなピンク。
日記というものを書いてみようと思って、毎日書くことにした。日記帳の名前は「キティ」だった気がする。
初日以外呼んだことなかった名前だけど。小さい頃は何でもかんでも物に名前をつけたがる。なんでなんだろうなー。
書くことは大体いつも一緒。誰が休みでどんなことがあったか。時には好きな人のことも書いた。家族に読まれてしまうのが怖くて、誰も部屋に近寄ってこない時だけを探して、短時間で書いていたから字が汚い。
家族で出かけた旅行での思い出と、そこで得たパンフレットをベッタリと液のりで貼り付けた。
二年は繋がらなかったかな。
五年生になって、キティの存在を思い出して、また数ヶ月書いた。そして、中学生になってまた思い出して書いた。続けることはできなかったけど、たくさん書いたつもりである。でもまだまだ、白い紙がたくさんある。
また新たな恋の話を書いた。
誰も答えてくれることはない。ただ自分で自分を見つめるだけ。
この日記帳が全て埋まるまで、私の私と向き合う時間は大事にしていきたい。
8/27/2023, 10:15:41 AM