#もう一歩だけ、
これは、赤ずきんの物語を赤ずきんのお母さん目線で書いたものです。
私の創作です。名前も本当ではありません。信じないでください。
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私は、夫の母、つまりお義母さんが大嫌いだ。私の娘、に血の色をした頭巾を作って、
ずっとつけさせているのだ。そのせいでマッペレは「赤ずきん」と呼ばれている。私と夫
がつけた「マッペレ」という名は忘れてしまったかのように…。そこで私は、お義母さん
を殺害する計画を開始した。今は病気という絶好のチャンスだ。
「マッペレ。病気のおばあさまにこのワインとケーキを届けて。」
病気の間にワインなんて飲めば三途の川を渡るのもすぐよ!
「分かったわ、ママ。でも私のことは『赤ずきん』と呼んで。」
イライラした私は声を荒げて言った。
「うるさい!あなたの名前は『マッペレ』よ!早く行きなさい!」
マッペレはワインが体に悪いことも知らずに、走って家を出ていった。
そして私は、スマホを開いて「オオカミ」という連絡先に電話した。
「今、マッペレが家を出たわ。お義母さん家へ行って、お義母さんとマッ
ペレを殺して!あの子を殺すのは避けたかったけど…あの子に、この計
画がばれるほうが嫌だったからね。」
「へいへい。お代はいかほどに?」
「あの子とお義母さんを喰えばいいじゃない。」
「俺とお前の仲だ。許そう。」
オオカミのその声で私は電話を切った。
しかし5時間後、マッペレは帰ってきた。どうして?あいつを殺せていない!?マッペレが言った。
「色々あったけど、おばあちゃまがケーキとワインを飲んで元気になったんだ。良かった!」
…もう一歩だけだったのに。もう少しだけアルコールを入れてたら、あいつは死んでたはずなのに!
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8/26/2025, 12:21:30 AM