放課後。桜の舞う木の下。静かな空気に、遠くから聞こえるチャイムの音が溶ける。そんな、都合のいい少女漫画みたいなシチュエーションだったのに、繰り広げられるは、ムードもへったくれもない告白劇。たどたどしい足取りで、テンプレのような言葉たちが踊る。正直、がっかりした。けれど、そんな情けない有り様でも、自分のことを好きなのは十分伝わってきた。それに、必死な姿がなんだかかわいくて。告白を受け入れる。心が、ぬくもった。【春恋】
4/16/2025, 9:12:34 AM