紫月

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晴天を映した青。夕焼けを映した朱。
春になれば薄桃色の桜を映し、夏には青葉若葉、秋には紅葉の帳、冬には降り積もる雪と吐息の白さを映すのでしょう。貴方のその黒真珠のように美しい瞳に。

叶うのならば、貴方が見ているその美しい世界に私も存在していたいのです。貴方が見る色のひとつに、私もなりたいのです。

『色とりどり』

1/8/2024, 1:46:11 PM