「どうしたんだ、エリオ。そんなしょげた顔して。地面なんか見てもなんもねぇぞ」
「……ボス、オレやらかしちゃいました。ボスの大切な写真、シュレッダーにかけちゃいました」
「写真って……あっ!あの、俺の貴重な家族写真か!」
「はい、すみませんボス……」
「エリオ……」
「なんの罰を受けてもかまいません……」
「そんなことで落ち込むなよ、かっこいい顔が台無しだぞ。たしかにあれは俺にとって大事な写真のひとつだ。でも、俺にはもっと大事なものがある。何だか分かるか?」
「……わかんないです」
「……お前だ、エリオ。俺の世界で1人だけのバディだ。」
「……」
「俺はお前を大切に思ってる。が、そんな顔をされると俺まで悲しくなっちまう。だからもっと明るくいろ。いつものポジティブを取り戻しとけよ」
「……オッケー、ボス!」
9/10/2024, 9:57:27 AM