足元に落ちていた羽を拾い上げる。光に透かせばきらきらと美しく輝く羽の持ち主は、無事に飛ぶことが出来たのだろうか。しばらくくるくると回し、ごみ箱の中へと放り込む。飛べない翼の一部にもなれなかったそれのことは、日常へ戻ればすぐに忘れてしまった。頭上を何かが飛び去っていく。
11/11/2022, 10:36:15 AM