心の打火
幼馴染のあいつとは似てるところが多くて、競うとどっちが勝つかわからないから、それが楽しくて自分は事あるごとに勝負を仕掛けた。
「テストの点数高いほうが勝ちゲームしようぜ、今日テスト返しの日だし」
「いいよ。いいけど、俺今回のテスト勉強してないよ」
「うわ、絶対うそ!自信あるだろ!どうせ勉強してないやつに負けたって煽るつもりだろ!」
結果は言ってた通り、あいつに負けた。帰り道。
「手応えあったのになあ」
「お前、勉強してないやつに負けてやんの。」
「うるせー。あ、道路の白線しか歩いちゃいけないゲームしようぜ」
「いいよ。押して白線から出すのありね。オレ、いい点数とって運たまってるから、負ける気しないわ。」
なんだかんだ言うけど、あいつはいつも勝負を受けてくれる、ライバルみたいなやつ。今日も自分は勝負を仕掛ける。勝ちたい、心の中でいつもそう思う、心の打火が鳴る。
〔小さいけど、燃えるような勝負を友達とよくしていました。罰ゲームがあるとよりいい勝負ができるんですよね。懐かし〜。この独特なネーミングセンス、小学生特有だと思ってます。私だけかな。匿名いやほんの自我失礼しました。あの頃に戻りたくなります。〕
9/2/2024, 2:43:20 PM