遠くの空をV字の形で飛んでいく鳥の群を見た。 これから越冬地へ向かうのか、それとも遠路遥々やって来たのかは分からないけれど「もうそんな季節なんだな」と開け放したガラス戸をカラカラと閉めていきながら、しみじみと思う。 少し湿り気を帯びた秋風を完全に締め出すと、すぐ側のイスに腰を下ろして、テーブルの上の温かいココアが入ったマグカップを掌で包み込んだ。テーマ「窓から見える景色」
9/26/2024, 3:45:50 AM