貴方と私の記念日。
夕暮れ時の、湖が光っている橋。
ここは何て綺麗な場所なのだろうか。
目の前には、沈む太陽に照らされて、光り輝いている湖。
そして、横には私の愛する人が居る。
「私の事、好きですか。」
私が貴方にそう言うと、貴方は頬を少し赤らめた。
「何を今更言うんですか。はい、大好きです。」
貴方は私の目も合わせずにそういった。
今日は私達が付き合って、半年を迎えた。
そう、記念日だ。
「私ね、貴方の事が大好きなの。」
私がまた貴方にそう言うと、貴方は微笑んで、私の頭を優しく撫でてくれた。
「はい、分かってますよ。俺も大好きです。」
私達が付き合って、初めての時もこういう会話をし続けた。
「私ね…私、貴方の事を…愛しているの…」
私は自然と涙がポロポロと落ちてくる。
それでも貴方は、私の涙を拭ってくれた。
「分かってます。分かってますよ。だから…
死なないで。」
「えっ…」
今日は愛する人との記念日。
そして、今日は愛する人の命日。
12/27/2023, 2:56:14 PM