NoName.

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当たり前はとうの昔に崩壊した。
過去の私は自分の楽しいが、皆も楽しいと信じてやまなかった。だから何をしても、怒られても、自分のせいではないと信じていた。
そんな中で転機は訪れた。小学4年生の頃、グループの友達に、私といても楽しくないと言われた。
その言葉で、私にとっての当たり前はガラガラと音を立て崩れ去ってしまった。
崩れた末に残ったのは疑いだ。私の言葉は楽しい?正しい?嫌な気持ちにさせている?不安で不安でたまらなくなった。
自信がなくうつむきがち、そんな人間が中学で馴染めるわけもなく、中学時代はあまり良い思い出はない。
あの時は苦しい気持ちや、自分への情けなさで今思い出しても辛い気持ちになる。でも、そんな過去がなければ良かった、なんて思わない。
あの一言が、私の当たり前を壊さなければ、自分の事ばかりを考えていた人間のままだったと思うから。
今日も、当たり前を疑いながら生きている。

私の当たり前

7/10/2023, 1:08:14 AM