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私の視線の先にはいつだってあなたがいた。

出会った時はワクワクして、あなたのことが知りたくて、私は釘付けだった。

数年して、あなたといることが当たり前になった。
ワクワクも無くなって、側にいることがもう当たり前になって、あなたに目を逸らした。

さらに数年して、あなたが病気になった。
突然の出来事に、もしもを考えてしまい、冷や汗が止まらなかった。
ああ、もっと見てあげれば。
ああ、もっと話してあげれば。
ああ、もっと、もっともっともっともっと。

余命宣告をされた。と、言うよりも。
お薬を飲んでも、どれだけお医者さんの言うことを聞いても、悪くなるばかりだった。
今、振り返れば大切な存在だった。
替えなどいない、大切な存在だった。


天国なんて私は何一つ信じやしないけど、あなたは絶対私が幸せに出来なかった分、天国に行って幸せになっていて欲しいと。
幸せにしてあげられなくてごめんねと。
大好きだと。

7/19/2023, 1:20:55 PM