文月。

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「君の目を見つめると」

君と目があった
初めて話しかけられた時
君は真っ直ぐ私を見ていたよね
あの時
君は私に興味はなかったのかな
君の瞳に
私は映っていなかった

君と目があった
文化祭の時
シフトの時間が同じだったよね
君はお客さんが来ないことを不安がって
私に話しかけてくれたね
ただの友達だと思われてたのかな
君の瞳に私は映っていたけれど

君と目があった
連絡先を交換してほしいと頼んだ時
君は少し驚いて
笑って頷いてくれたね
でも、それでも君は
私に少しも感情がなかったみたい

君と目があった
もう少しで鼻先が触れそうなくらい近くて
君の瞳には私しか映っていない
心臓の鼓動が君の中から伝わってくる

前はあんなに私に興味がなかったのに
今は私がいないと生きていけないみたいだね
君の目を見つめると
慈愛に溢れた思いが心に直接流れ込んでくるみたい
まるで君に魔法をかけてしまったみたい
あぁ、君が私を好きになる瞬間を
電話越しじゃなく
この目で見れていたらなぁ

4/6/2024, 11:35:11 AM