Rutu

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「あっ!流れ星!」

「え、どこ!?」

誰かに言われて慌てて星を探した。


そんな事があってから、私は本当に暇な時、家の軽トラックの荷台に横たわってタオルをかぶりながら星を眺める。視力回復になるとも言われていた気がす…あっ!流れ星!珍しい。今日は流れ星が不思議と現れる日なのか?私が流れ星に願うことは決まってる。部活と勉強の両立ができますように。周りにはきっとそんなことを言っているだろう。でも、本当は私の願いは…先輩にもう一度会ってちゃんと告白して、先輩と…お付き合いできますように。
先輩は全国大会での記録と写真。それだけしか残してはいかなかった。学校に来たって先輩のモノは残っている訳が無い。何も無いんだもの。それだからなのかカラダが先輩を欲して欲してたまらない。陸上部の男子だって同じ種目の子だって誰一人として先輩の代わりにならない。彼氏でも出来たら何も考えないですむのに…先輩じゃなきゃダメみたいなんですよ。

涼し気な夜。今日もまた流れ星を探しては必死に願いを唱えていた。

4/25/2023, 11:35:26 AM