「ずっと俺、お前に死んで欲しかったんだ。」たそがれに包まれてしまった彼はゆっくりと私の首に手を這わせぐっと力を込めた。暴れてもきっと無駄だ、そんなことはわかっていた。ただ私は彼と未来を見たかっただけなのに。ぐるぐると駆け巡る思考に終わりを告げるようにだんだんと頭がぼーっとしてくる。ぽたり、と彼の涙が私の頬に落ちる。私はその涙を拭おうとして手を、【たそがれ】
10/1/2023, 4:26:44 PM