「ボス!冷蔵庫に置いてあったプリン、知らないですか!」
「あぁ、あのプリンか、普通に賞味期限切れそうだったから俺が食べたぞ」
「えっ、食べちゃったんですか」
「食べちゃまずかったか?」
「だめですよ!!あれは……」
「………」
「オレのボスへのプレゼントなんですから!!」
「え、それならいいんじゃねぇのか?」
「ダメですよ、ボス!オレから手渡ししなきゃプレゼントになりませんよ」
自分の計画が上手くいかなかったと、襟尾はしょげていた。
「そうなのか?……ごめんな、エリオ」
「ごめんの言葉はいりません。ただ、」
「ただ?」
「オレを抱きしめてください」
「心得た」
津詰はその大きな体で襟尾を包み込んだ。
「大好きですよ、ボス」
8/29/2024, 11:13:44 PM