冬至。

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隣りにある優しげなその顔をふと見上げる。
あぁ彼は今日も隣りに居るんだなぁ。
「なに?そんなにまじまじと人の顔を見て」
あまりに見つめ過ぎたのか視線に気付かれてふんわり笑われる。
「いや別に」
「ただ…」
「ただ…?」
言葉を区切ったおれの言葉を反復するように呟かれて顔を覗かれる。
「お前は隣りに居るんだなぁって」
「何だよそれ」
軽く笑ってそれから。
「いつでもお前のそばにいるよ。当たり前じゃん」
当然のように深く笑う。
普通に考えたら掴んではいけなかったその手を掴んでしまったあの時。
永遠なんて全然信じてないしある訳ないと今も普通に思うけど。
「お前とならずっとずっとその先もどこにだって行ける気がするわ」
離そうとする手をしっかり握り返されてしまったから。
おれは幸せだよって胸を張って言えるから。
どんなに迷ってもお前の隣りを歩み続けたい。
まっすぐと目を逸らさず見つめてると。
目の前の彼の顔がこれでもかって崩れるように笑って強く抱き締められた。
これからもずっとずっとお前と一緒に居たい。そう願うよ。


                 (1000年先も)

2/4/2026, 9:43:14 AM