風雪 武士

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安らかな瞳。

青い瞳の来客編3

2026年3月15日日曜日23時38分。
待ちに待った静寂の深夜。
トルコ猫は屋根の上から周囲を観察している。
その時、ホテルの自動ドアから黒服の男が姿を現した。
男はバインダーを片手にボ−ルペンを握っている。
時折バインダーに記入し、車の前に赤いコ−ンを置いた。
どうやら駐車場の管理をしているようだ。
あ、あの男だ!間違いない!奴が屋根の下に来たら鳴いて知らせるぞ。
トルコ猫に緊張が走る。
男がしばらくして屋根の下の駐車場に来た。
よし!今だ!
アォーン、アォーンとトルコ猫は大声で鳴いた。
男は立ち止まり首を左右に振り様子を見ている。
いいぞ!反応している。
男は駐車場の右端に向かって歩いて行った。
周囲を見ている。
おーい!そっちじゃない!こっち!こっち!
アォーン、アォーンと再びトルコ猫は鳴いた。
男は左端に向かって歩いて行った。
行き過ぎ!行き過ぎ!戻って来て!
アォーン、アォーンとトルコ猫はまた鳴いた。
男はトルコ猫のいる屋根の下に来て、辺りを見回している。
いいよ!いいよ!そのまま上を向いて!
男は車の下を覗いた。
そこじゃないよ!上だよ!上!
その後、男はホテルに向かった。
男は笑みを浮かべて、安らかな瞳をしている。
そして、そのままホテルへ入った。
い、行かないで!帰っちゃ、嫌!
う、嘘でしょ!?俺はここで生活しなきゃいけないの!?
トルコ猫はふて寝した。

続く???





3/21/2026, 4:46:05 AM