君がいつもより遅めに来て、
「やっぱり黒だよね」「そうだよね。結構黒」
「青なの??」「うーんここぐらい?」と、腰を曲げて、頭を見せやすくしてくれた。
「課題でさ、この量のスピーチしなきゃいけないの」
「えっ!えぐ!無理無理無理やりたくない」
「一月末までなの」「え、もう無理じゃん。えぐ」
って言う会話をした。その時、私が椅子に座っていて、
君がロッカーに寄りかかりながら話していた。
私が真上で覗き込んでいて、私が上を向いて、若干上目遣い…あざとかったかな、?
まだ慣れない君の髪を見て、ドキドキしながら、
歓喜の涙を心の中で流した。それは透明な涙だった。
1/16/2025, 2:54:43 PM