とある恋人たちの日常。

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 私の物語の始まりは出会い……だと思う。
 この都市に来て、家族のように思う人たちと出会えた。そして彼との出会いで私の物語は動きだして、始まった……と思っている。
 
 彼に出会い、胸が高鳴って、知らない感情を知った。
 私がこんな感情になるなんて思っていなくて……凄く戸惑うの。どうしたらいいのか分からない。一緒にいると嬉しくて、ほわほわして、彼の笑顔が見たくて。
 
 気がついたら、彼に恋をしていた。
 
 彼の仕事は救急隊で、お仕事が忙しそうだから気軽に声をかけにくい。だから偶然を装って会うのを期待してしまっていた。そんな偶然なんてある訳じゃないのに。
 
 でも、彼は私の職場に来てくれた。
 
 好きなものが同じことがあって話す機会が増える。時間を重ねる度に〝会いたい気持ち〟が大きくなった。
 
 好きって気持ちが大きくなっていく。
 
 自分でも戸惑うし、この感情をどうしていいか分からない。
 
 私以外にも仲のいい異性がいて、それを見るたび胸に小さい痛みを覚える。
 
 そして、思いもよらないことが起きた。
 彼と想いが通じあって関係性が変わる。
 
 太陽のような眩い笑顔を向けて、私に手を差し伸べる。私は誘われるままに彼の手を取り、私は彼の恋人として新しい物語が始まった。
 
 
 
おわり
 
 
 
三三七、物語の始まり

4/18/2025, 12:27:42 PM