約束の8年がたった。
長いようで短かった……なんてカッコつけすぎかな。
でもね、ほんとに最初は、見たくてしょうがなかったけどさ、
歳を重ねたら少しずつ待てるようになったんだよ。
褒めてくれるかな…
…閉ざされた日記。
今日、僕はこれを開きにきたんだ。
なんて書いてあるんだろう。
僕への想いとか?
…はは!!
自分で何言ってんだ。
静かな部屋で、顔を真っ赤にさせながら、
ゆっくり鍵をさした。
ごくり。
表紙を…ひらく、ぞ……
「もう8年経ったのか〜早いね。」
っ!
あぁ、祭利 の文字だ。
今、あの日々の中に、僕は居る。
……っ
なつか…し、い……なっ、
……っ!
……だめ…っだ。
泣いたら、日記がよめなくっ、な…っる、
「港のことだし、約束守ってちゃーんと8年分成長してから開けてそうだよね。
背伸びた?
大人な性格になった?
今どんなふうに過ごしてる?
時の流れは感じた?」
……背は、少し伸びた。
性格は……どうかな。
もっと子供になったかも知れない。
あんまり変わらないよ。
引っ越しもしてない。
でも、
祭利がいなくなってから、ずっと……っ、ずっと………
寂しくて、時間が……長く感じた……
早く、日記を読みたくて仕方がなかった……っ!!
何考えてたのかなとか、
どんなふうに書いてくれてるのかなとかっ、
もう一度、祭利の雰囲気を少しでも感じたかった。
「まってくれてありがとうね。
……あたし、
やーめた!!
つらーってさ、色々書くのもいいけどさ…
なんか港泣いてそうだし、ここで元気づけてあげますよ。」
っ…ふ、バレてる。
ほんと、祭利……らしい、な……。
「あたしの部屋に、メモ帳をたくさん隠しました。」
……えっ、?
「私からのメッセージが読みたかったら、
それを探すのです……」
「ちなみにこの日記をパラパラしてごらん?」
……
「びっくりした?
謎のとこ以外、ぜーんぶ白紙でしょ?」
「私の言いたいことは、メモ帳にびっしり書いてるから、
少しずつ見つけてみてよ。」
「謎解きと一緒に、あたしのことをながーく想ってくれると嬉しいんだけど…」
……、
想ってるよ、ずーっと……。
「想ってるよずーっとって聞こえた気がした!!!」
!?
「ありがとう。港。」
「でも、この先の言葉は謎を解いてから!!」
……俺も成長したんだ、
難しい謎だって、本気で解きに行くぞ。
「よし!気合いは入ったー?
んじゃ、最初の謎は…
1/19/2026, 8:46:11 AM