香水
今日新大久保に行った。駅に着いたとき思わず「香水臭」と言ってしまった。周りの目がすごく怖かった。駅を出てお腹が空いていたのでお店を探しているとシトラスのような匂いがしている人とすれ違った。「ちょっと待って」そう言って俺はその人の手を掴んだ。だがその人は俺が探している人とは違かった。「すみません人違いです」そう言って俺は歩き始めた。俺が探しているのは一緒の施設で育った血のつながっていない姉貴だ。姉貴は毎回出かけるときに必ずシトラスのような匂いがする香水をつけていた。でも3年前殺人事件に巻き込まれて死んだ。だが、俺はそんなことを信じなかった。だから今でもこうして姉貴を探している。あのとき決めたんだ。どんなに汚い手を使っても姉貴を見つけると。
8/30/2024, 1:24:44 PM