しがつばかというやつだ。
四月はたしかに、能天気が似合う。世に花が咲みだれ虫が飛び交い始めて生物は皆交尾のとき。性行為というのはどうしてあんなにばかっぽいのだろう。
特に哺乳類のそれだ。たとえば鮭のように産卵した卵に精子をかけるだけというなら随分スマートにできそうなものなのに、なぜ腰をふるようになっているのか。
「あ、じんこうじゅせいならいいのか。」
まあそうだ。とはいえ、快楽を目的とするならやっぱり腰を振ることになり、顔が見たければ足を開くことになり、よりにもよってその間に腰を振っている者を配置することになり、ほらもう…すごく、ばかっぽい。なんだろうな、でもこれをやっている人は少なくはないのだ。人間やるのって、ばかっぽいな…としみじみする。
だから四月ばかである。
「ばかってあれだろ、プランクとかそっちのさあ…」
嘘をつくというのはまあ、イタズラの一種であり、イタズラならなんでもいいのではないか。たとえばこう、朝っぱらからゆうわくしてみるとか。
「しないけど。」
エロコス。
「しないけどな。」
際どい下着。
「しないけどな。」
だからつまり、せっくすは動作として大変にばかっぽい。必死で、愛しい。だからばかばかしいせっくすがしたいという話なのだ。
それをどうエイプリルフールにこじつけるかという話だ。
だってやっと新年度だ。
やっと帰ってくる。
4/2/2026, 3:52:08 AM