恋か、愛か、それとも
名前のない何かだったのか
胸が痛んだのは確かだった
でも、それが執着か、優しさか
あの日の自分にも、答えられなかった
手を伸ばしたのは
寂しさからか
君を信じたかったからか
見つめ合った瞳に
映っていたのは
君だったか、それとも自分だったか
恋は一瞬の光
愛は深く沈む海
そして
そのどちらでもない、
名前のつかない想いが
ときに人を一番強く揺らす
忘れられないのは、愛ゆえか
忘れたくないのは、恋ゆえか
それとも
あの夜の静けさに
心を委ねた、
たった一人の自分ゆえか
6/4/2025, 2:39:55 PM