『猫又希望』
小さくぷーぷーと寝息を立てる猫。愛おしくなり頭を撫でてやると、驚いたようにクルルと鳴いてからゴロゴロと喉を鳴らしはじめる。
この猫は、私が酷いことをするかもしれないという可能性を1ミリも考えていなさそうだった。もちろん、するつもりは無いのだが、野生の消えた猫の姿に笑みがこぼれた。
……なんとか猫又になってほしいものだ。そしたらずっと一緒に入れるのに。あぁ、でも私が亡くなったあとに1匹になってしまうのは可哀想か。
猫の寿命は20年弱。どうかゆっくり時が進みますように。君の最期を見届けるまでは、私も何とか生きてみようと思うから。
(テーマ:生きる意味)
4/27/2024, 1:38:15 PM