先日、男友達に誘われて地元の祭りに行った。
親しい間柄であったので、何の気負いもなく楽しむことができた。
しかし、彼、仮にSとするが、Sのスマホのロック画面に同い年くらいの女性が写っていた。最初は好きなアーティストかな、くらいにしか思っていなかったが、少し茶化してみたくもあった。軽い気持ちで、「その人彼女?」と聞いてみると、「うん」と返ってきた。何よりも先に口から出てきたのは「は?」という呆れの声だった。
その女性は一つ上のSの彼女で、県外に住んでいるらしい。私と遊ぶことは事前に伝えてあり、それを了承してくれたそうだ。
「友達と遊ぶのは普通でしょ?」
そうSは言ったが、私はなかなか腑に落ちなかった。ぐちゃぐちゃになった感情を押しつぶそうと、「もう帰る」とだけ言い残して、花火が上がる前に祭りの喧騒を後にした。
男女の友情は成立する、なんて言う人もいるが、相手にパートナーがいたのなら、それは一種の罪悪感によって簡単に崩れてしまうだろう。
この日、私は「友達と祭りに行った人」ではなく、「彼女のいる男と祭りに行った女」になってしまった。彼女さんは許してくれたと言っていたが、私の心の中は罪悪感でいっぱいだ。
#夏祭り
7/28/2024, 1:39:48 PM