お題《君と最後に会った日》淡い色の花弁が小舟のように水面に浮かんでいる。風が散らした春の夢。きっともう、咲くことはない。――誰がそうした。――そんなのわかりきってることだ。自嘲気味に笑う。ここで咲いて、ここで散った。――それだけだ。もうこの場所に春はこない。
6/26/2022, 10:25:49 PM