怜@BL

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#14【明日に向かって歩く、でも】


「どうしたらいい、?」
「なーんもしなくていいよ。大丈夫。」
大きなステージで君が失敗した日の舞台裏。
俺たちはそんな会話をしていた。
ステージの上で失敗することなんて滅多にない君だからこそ、泣いてしまった。
「え、でも…っ」
「いいの。このメンタルで続けてたらしんどくなっちゃう。」
「嫌だ…今日の夜練習するから付き合って、」
無理はして欲しくないけど、君の言葉に押し負けた。
「…いいよ。二人で頑張るか。」
「うん、!」
君の目は、希望に満ちていた。

1/20/2025, 12:33:22 PM