久しぶりの地元を車で流していると、たくさんの思い出がよみがえる。
そんな中一人の女性を思い出し、ずっと思いを馳せていた。
高校生の時にずっと好きだった子。
3年間同じクラスで、朝早くに家を出て、偶然を装って一緒に登校をした。
彼女への想いに気付いたのは、高2のいつだっただろうか。
高3になり、告白をした。それも2回。
1回目は夏になる前だったと記憶している。
この頃には、よく電話をかけて他愛のない話をしていた。
自宅近くの公衆電話から電話して、その途中だったと記憶している。
2回目は冬になってから。
やっぱり忘れられないって言った。
答えは両方とも「No」
あの頃の僕は、彼女との距離を縮めることに必死だった。
それが仇となることも知らずに。
彼女曰く「距離が近すぎた」
1番近くにいる男性として認知されたが、恋愛対象ゾーンからは外れてしまった。
高校を卒業後、お互いにパートナーができても、よく電話をした。
そして、2人でドライブに行った。
僕は彼女ができても、その子のことがずっと好きだった。
そして、その子も僕がまだ恋愛感情を持っている事に薄々気付いていたと思う。
それでも2人で会っていた。
もちろん身体の関係はおろか、キスもしない。手も握らない。
まさしく品行方正で健全なお付き合いだった。
そんな彼女の事を思い出し、彼女とよくドライブした道をなぞった。
死ぬまでにもう一度だけ会いたいと願いながら。
あの忘れたくても忘れられない恋愛を反芻しながら。
そして、50歳手前になってもきっとキレイなあの子を思いながら。
〜忘れたくても忘れられない〜
10/17/2022, 11:06:02 AM